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2023.11.21

入居率を上げるために低予算でできる設備

入居率を上げるために低予算でできる設備
 毎年、全国賃貸住宅新聞で人気設備ランキングが発表されています。
 この中に「この設備がなければ入居が決まらないランキング」というものがあります。単身用とファミリー用と分けてランキングが発表されています。

 その中でも、どちらかと言えば、手軽に低予算で備えられる設備をご紹介します。

新たに設備を付けるのも一苦労

 賃貸の現場感覚からすると、物件を探す方は何件か見て、その中で決めていくのですが、その際にA物件、B物件、C物件とそれらの設備等を比較して決めていきます。なので、設備があればあるほど埋まりやすいのが現実です。

 だからといって、大家さんにとっては入居率を上げるためにリフォームするのは大変です。
 「この設備がなければ入居が決まらないランキング」のTOP10 の中でも、「室内洗濯機置場」「独立洗面台」がありますが、これをするためには大掛かりなリフォームが必要で費用がかかるのはもちろんですが、物理的に不可能な場合があります。また、「エントランスのオートロック」も同様です。
 可能な範囲で言えば、「システムキッチン」ですが、キッチン交換もかなりの費用がかかります。弊社の場合、有難いことに「システムキッチン」に交換してくれる大家さんがほとんどのため、この辺はだいぶカバーできています。

 このように、一筋縄ではいかない設備がいくつもあります。

手軽で低予算の人気設備

 大掛かりなリフォームがなく手軽に備え付けられる設備は、「モニター付きインターホン」「温水洗浄便座」です。
 これらは、もしなければ次の募集前には付けてほしい設備です。
 値段的にも、うん十万円するわけではありません。確かにこれら2つを付ければ単身用でしたら1月分の家賃ぐらいかかるでしょうけど、何カ月も空室よりはいいと思います。
 
 賃貸物件の条件検索には「モニター付きインターホン」や「温水洗浄便座」といった項目もあります。つまり、「モニター付きインターホン」と「温水洗浄便座」がないと検索すら引っかからないのです。

 また、若い世代の方々にとっては、「モニター付きインターホン」や「温水洗浄便座」といった設備は、物心がついたときからあるため、これらがないというのは考えられないという価値観が増えています。

電気配線工事なしで設置できる

 ただ、「モニター付きインターホン」や「温水洗浄便座」も賃貸物件には物理的に取り付け困難な場合があります。電気配線の問題です。古い物件ですと、「モニター付きインターホン」を設置するためには電気配線工事も必要となったり、「温水洗浄便座」を設置するためのコンセントがトイレになく新たにコンセントを設置するために電気配線工事も必要だったりする場合があります。
 もしかしたら、一昔前にこうした電気配線の工事費用がかかるために諦めていた大家さんもいらっしゃるかと思います。

 しかし、これも一昔前の話です。今では、こうした電気配線工事をせずに取り付けられるものも出てきています

 「モニター付きインターホン」でしたら、ワイヤレス式があります。これなら電気配線工事はいりません。
 「温水洗浄便座」でしたら、トイレの電気にコンセント付きのソケットを用意してい、そこから配線をすれば可能になりました。

 ご検討してみてはいかがでしょうか。

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