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　ガスの利用に関係のない設備費を計上・・・。プロパンガスの料金が都市ガスに比べて、だいたい1.5～2倍ぐらい高い理由には、こんなことがあったとは。

　また、この記事を見て、なるほど、そういうことか・・・と思うことがあります。

　この業界（不動産会社）にいると、プロパンガス屋さんからの営業があります。

　「弊社と契約していただければ、給湯器を各部屋1回無料で交換、さらには、エアコン各部屋1基、モニター付きインターホンを設置、これら無料でさせていただきます。当然、ガス料金は今のガス会社よりも安くします。是非大家さんにご紹介していただければ。」

　という内容のものを何度も聞いたことがあります。

　こうした営業のサービスはとても魅力的です。

　ただ、以前勤めていた不動産会社で、入居者さんから「ガス会社が変わったときはガス料金は多少安くなったのですが、少しずつ値上げして前のガス会社より高くなったような気がします」という話を聞いたことがありました。

　なので、こういう営業にはあまり耳を貸さないようにしていましたが。

　大家さんからすれば、給湯器無料で交換はかなり魅力的です。給湯器は安くても10万から15万ぐらい、追い炊き付きだと25万から30万ぐらいします。

　しかも、エアコン、モニター付きインターホンも無料、これも大家さんからすればさらに魅力です。

　これだけサービスがついて、入居者さんにとってもガス料金が安くなると言われれば、大家さんの心は揺れます。

　プロパンガス会社が契約数を増やすため、もしくは、ライバル会社から顧客を奪うためのサービス内容だと思っていたのですが。

　まさか、これらの費用が、契約者さんからガス代に上乗せされていた（徐々に徐々にガス代が上がっていく）とは知りませんでした。

　大家さんにとってはお得な内容でも、これらのサービスを補填するために入居者さんにとっては損するようになっていたとは・・・。

　どっちかがいい思いをするということは、もう片方にしわ寄せがくる。

　バランスをよく考えないといけないですね。